大野真澄 連載

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第4回“思ってもいなかってってこと”

2002.1

 21世紀の始まりの年もいよいよ残り少なくなりましたが、20世紀最後の年だ、ミレニアムだと騒いでいたのが、昨年の今頃かと思いきや、もう二年も前の事だと気付きました。そんなに時間が過ぎたのか! 本当に、ここ何年かは特に時の経つのが、あまりに速くてつい最近の出来事だと思っていた事が、もう一ヶ月以上も前だと分かって、えーっ、そうだっけ? なんてチグハグな会話をしている自分に、あせったりする日も度々な今日この頃ですが、先日、同じ事務所の尾崎亜美さんの25周年コンサートの打ち上げで、久々に昔懐かしい仲間と会いました。

 元YMO、サディスティック・ミカ・バンドの高橋ユキヒロと小原礼(実はこの二人、GAROの結成時から2年間程、ずっとドラムとベースで参加してくれていたんです)。マァ、それと懐かしくはないんですが、某有名ミュージシャンやら某関取やらが集まるコンパクトだけど洒落た雰囲気の打ち上げの時のこと、元僕のディレクターでもあり杏里のプロデューサーでもあった常富喜雄さん(実は、あおい輝彦さんの“あなただけを”の作曲者でもある)と相席に。彼が“今日の亜美ちゃんのコンサート良かったねー。それにしても25年もやってるってスゴイネー。”なんて話しをしている中で、“そういえばあんたはもっと長いんじゃないの? GAROのデビューは1971年じゃなかったっけ?”あー、そうか今年で丸30年経ってたんだ。言われて初めて気付きましたねー。ここんとこ、再び活動しはじめて20年ぶりくらいで…ってな事は度々、喋ってたりしたんだけど、全くの新人のつもりでやってるし、そんな自分がこの業界に入って何年? なんて思ってもいなかったね。しかし、30年という現実に過ぎ去った時の長さと、それとは気付かない程、速く過ぎ去っていった時間に対する感覚のギャップに戸惑っている自分が、一瞬そこにいましたね。幼い頃は… 途方もなく長く感じた一年間を想うと、何か取り返しのつかないっていう切なさに、胸をしめつけられる思いでした。(この時間の感覚に関連した事をMAC奮闘記で、以前書きましたんで、そちらの方も、ぜひご覧下さい!)

 で、ワインを飲みながら“せっかくだから30周年で何かやったら?”なんて提案されまして、つらつらと考えたんですが、実際来年は31年目になるんだけど、まだ30周年の内だという事で、年明けの早い内に、祝・30周年記念“超”特別企画(実は今回の12月17日のライヴは年末特別企画という唄い文句だったので、次回は“超”をつけることに)のライブをやろうということで、色々なことを(内容は秘密)やってみようなどと、酒の勢いも借りて盛り上がってしまったという次第であります。2002年も大野はやりまっせー!!

 後日、早い夕暮れの電車の中、下校途中の女子高校生が、ほんの2~3年前に流行った曲の話しをしているのを小耳にはさみました“それって懐かしいよねーっ”“うんうん超懐かしいよねーっ! 今聞くと古いよねーっ”だってさ。僕にしてみれば、昨日、聴いたような気がしたんだけどねー…。

 (了)


2007-11-20 17:04:48投稿者 : 大野真澄
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第3回“当たり前のこと”

2001.12

 実は今回“あのコト”にたいする続編ということで僕自身の何かしらの気持ちを書こうかと思っていたんですが、“あのコト”に対するあまりにも多くの記事の氾濫で、もう“あのコト”に関しては十分であるかな…と。ま、多分、これからも長くて遠い道程になりそうだし、且つ拡大し、果てしなく複雑さを増してゆくに違いない、この“あのコト”は今回は見送ることにしました。しばらくして、再びこの“あのコト”に触れることがあるかも知れませんが…。

 話はガラリと変わります。僕は都内ではありますが、かなりの郊外というか隣県に近い場所に住んでいます。夜になると電信柱にポツンポツンと街路灯はあるものの、かなり暗い場所の多い住宅街です。
 先夜、家の近所(坂道を上っていた)公園の脇を歩いていたんです。丁度、横断歩道のある曲がり角にさしかかった時、あやうく無燈火の自転車にはねられるところでした。身の軽い?僕は暗闇からの、かすかな何かシャーッという音に敏感に反応し、ヒラリと体をかわし、難をまぬがれる事が出来ました。
 実は、常々腹に据えかねていた問題ですが、自転車との衝突で年間で、かなりの数の死者、ケガ人が出ているという事です。本当に、どうなっているんでしょうか?この件は、暗い家の近所でも、明るい駅付近の市街地でも、夜、ライトを点燈している自転車は、ほとんどいない!田舎育ちの僕としては、暗くなったら点燈して走るのは、当たり前だと思っていたのに、どうなってんだ!しかも、先日なんて交番の前を無燈火二人乗りで走っているのに、警官、なーんにも言わないもんねー。もー勘弁してよ!

 ここでもうひとつ、頭に来ていたことを思い出した。TVのニュース番組の特集コーナーで、確かに放置自転車、無燈火の問題を取り上げたりはしているが、通行方向に関しては、一切見たことも、聞いたこともない!ヤレヨナー!子供の頃から、聞かされていたではないか。“人は右、車は左”だと。昔から、自転車は軽車両といって牛馬(古い!)、そり(古い!)、荷車(古い!)などと同じ扱いなの!だから自転車は左側を走らなきゃいけないのよ。なのに、どうだ!街中を走ってみりゃ、人とぶつかりそうなのがいたり、自転車同志のスレ違いなんかでも、こっちが左に寄れば、相手も同じ方向に向かって来たりするもんだから、仕方ないから、右へ行けば、又向こうも同じ方向に来たりするもんだから、もう、いやんなっちゃうよねー。いつも左側を走ることを、心掛けていれば、こんなことは起らない訳ヨ。なんだか、どこかで、このコトを大声で叫びたくなって来たァー!もう一回言いますヨ“人は右、車は左”そして“ありがとうと言われるように、言うように”なんですヨ。

 世の中、いろんな事が起っていますが、こういう身近な問題を考えることが人が人としての根本を育んでゆく事なんじゃないのかなー。これも又、日常の平凡なことでありたいよね。

2007-11-20 17:03:24投稿者 : 大野真澄
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第2回“平凡なこと”

2001.11

 この第二回目を書き始めた時に、とんでもない事件が起こってしまい、改めてこれを書き直している次第です。

 NHKで放送中のプロジェクトX(今回は姫路城の解体工事)は毎回、欠かさずに見るようにしている。いつも番組の後半は、もう、涙、涙で、出演されているゲストの方と共に、いつの間にか涙を流しているという始末です。今回は、泣くことはないだろうと、思いつつ見ているんだけど、毎回、見事に裏切られてしまう。普段はビデオに録画しておいて、見る事が多いんですが、今回はめずらしくオン・エアー時に見る事が出来た。

 また泣かされちまったなーと思いつつ、そのまま10時から始まる「ニュース10」を見ていた時、テロップで小型機が、ニューヨークの世界貿易センターに衝突、と出た。その直後、画面が切り替わり、ツインタワーの片方に穴が開いて、煙が上がっている。現地とNHKのアナウンサー堀尾正明のやりとりが始まって、間もなくもう一方のタワーに飛行機が激突した。瞬間にテロだ! と思った。しかし現地のレポーターは全くそのことが理解出来てない。はるか日本に送られて来ている画面を見ている僕は、堀尾正明とのやりとりが、チグハグになっているのがもどかしい。言いようのない不安が僕を襲って来た。

 と、突然“平凡なこと”のイントロが頭の中で鳴り始めた!!
しばらくして、やっと事の重大さを伝え始めた。只事じゃない! 物凄い事が起こった! 僕の心臓はどうにもならない程、高鳴って、画面を見ていてどんどん落ち着かなくなって、自分は今、どうしたらいいのか何をすべきか? とにかく、この現実を誰かに“伝えなくては”という妙な使命感が湧き起って来たのは何故だろう? この番組を見ている人は、きっと何百何千万人もいるんだから、と思いつつも、酒を飲んでいる友人や、何をやっているのか分からないけど、誰かに今、起こっているこの事を、このあまりに悲しい現実を、どう思うのか? どうなるのか? を、聞きたくて、知りたくて、もうどうにも止まらない。電話をし、メールをし結局どんどん拡大しひどくなってゆく状況を見守っていたら、興奮が収まらず、眠ることも出来ず、朝を迎え、昼も過ぎて、やっとウツラウツラという状況になってしまいつつも、この原稿を“書くこと”に専念していたんだけど、ここでふと気が付いた。原稿の締切りまでには、もう少し時間があることに……。

 しかし“このままでいいのか”の部分がリピートして鳴りやまない!
 このままでは終われそうもない。
 “このこと”は、次回へ!!                     

(了)


2007-11-20 17:01:36投稿者 : 大野真澄
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第1回“連載すること”の御挨拶

2001.10

  REVERSIBLEをごらんの皆様、たった今からというか今月から、連載を開始することになりました、大野真澄です。約20年間という長い冬眠から目覚め、“歌うこと”という活動を再開致しました。

 という訳ですから、もう、ほとんど新人と言ってもさしつかえない程、表舞台から遠ざかっていました。かなりの年輩の方でない限り、僕のことを知っている方は、いないことでしょう。この際、デビューしたこの新人歌手大野真澄、ということでいかがでしょうか?

ですから今後、このページでの言葉使い、失言、無礼などがあったとしても(多分あると思いますが)、新人ということで、我慢というか、勘弁して頂きたいと、思いますので宜しくお願い致します!

 しかしとりあえず、長い間、この業界で裏方をやっていた訳なんで色んなことがありましたねぇー。そこのところの“こと”は、おいおい書いてゆくことにしましょう。(もう、新人ぽくない!)

 で、本題ですが、これからこの“連載すること”の連載に関して、どういった事を書いてゆこうかと頭をひねっていたわけですが、ふと、僕の友人の役者さん(中西良太、河西健司)が数年前から「~こと」、というタイトルの芝居を続けていましてねぇ~。「悪いこと」、「赦されること」、「妙なこと」、「賭けること」などのタイトルで上演を続けているんです。(毎回、かなり面白くて、実をいうと、必ず複数回観に行ってしまうのです。)

 何で、こんなことを書いているのかといえば、偶然だったんですが、昨年末久々に出したアルバムのタイトルが“平凡なこと”ということで、“こと”という言葉が入っていたんです。で、連載を開始するにあたって、タイトルをつらつらと考えていたんですが、はたと、この“こと”という二文字には、なかなか深い意味を込めていけるんじゃないか? との思いに至った訳であります。 という訳で、今回の第一回目は、“連載すること”という“こと”のことと次第を書いてみました。

 なお冒頭にも書きましたが、この連載は我が故郷愛知県の岡崎市で毎月発行されているタウン誌REVERSIBLE(リバーシブル)に連載されています。岡崎の皆様宜しくお願い致します。WEBサイトのREVERSIBLE(リバーシブル)をごらんになっている方、共々お楽しみ頂ければ幸いです。ということで、次回はどんな“こと”になるのか…!?

(了)

2007-11-20 16:59:37投稿者 : 大野真澄
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