大野真澄 連載

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第37回“槍が岳登山のコト”

2004.10

 今年の夏、7月の下旬から、生まれてはじめて、しかも50も半ばだという、この年にとんでもないことに初挑戦してしまった。山登りである。しかもそんじょそこらの山ではない。北アルプスの南部に位置し3000m級の岩峰が連なる山々の中でも最高峰の奥穂高岳(3190m)に次ぐ高さを誇る、槍が岳(3180m)への登山に挑戦し且つ成功を果たしてしまったのであります。

 さて、普段ここのところ運動というものに、とんと縁のない僕にとって「登山しない?」と誘われた時、ほとんど何も考えずに「いいですねぇ!!」と即答してしまった。まずは、登山1ヶ月前の話であるが、その後にやって来る地獄のような現実など知る由もなかった。

 とりあえず、行くと決めてしまった訳でありますから同行する企画立案者の常富喜雄さん(1976年あおい輝彦さんの唄でヒットした「あなただけを」の作曲者であり、元「猫」のメンバーでもあり、その後吉田拓郎のディレクターであり、そして杏里を育てあげたプロデューサーでもあります)に、登山とはどういうものかを問うてみました。彼曰く、 「軽いトレッキングというか山歩きみたいなもんだから、きつくないし“楽”なもんですよ。女の人だって沢山登っている山だから何の心配もないから大丈夫だよ!!」と、聞いて、まずは一安心。

 それでも、単なる山登りなのか本格的な登山のようなものなのかという不安が頭をもたげて来て、そのあたりの山の本を買い込んで自分なりにどういう山なのかを確認してみた。すると、槍が岳はというと・・・、な、な、なんと物凄い岩山ではないかっ!! しかも、こんなことが書いてあるくだりがあった。

 「3000mを越える岩峰が8つも連なる槍・穂高連峰、その稜線縦走路はアルプスで最も難度が高く、熟達者のみに許されたアルピニスト憧れの縦走路だ。これを走破するには、総合的な登山技術が必要となる。まずは比較的簡単なルートからピークを極め、段階的にステップアップしていこう」とある。

 エ”-ッ!! こりゃあー話が違うぞ、確か楽な登山だから大丈夫だと常富さんは言っていたのにっ!! ヤバイッ!! 再び常富さんに聞く。

 「かなり、熟練した人達が登る山だと本にあったけど大丈夫かねぇ?」「大丈夫!!大丈夫!! 今回は、そのルートを歩くのではなく西鎌尾根で、しかもかなり余裕をもって楽なコースを歩くんで、全く心配ないですよ」とのこと。再び、安心。

 しかし、改めて本を開いてみると、「危険を回避する方法は?」とある。ちょっと待て、危険を回避だと? 話が違うではないか。そうかぁー。「楽なコース」とは言っていたが、危険が無いとは言わなかったな、常富さんは。

 読み進むと「3000mの稜線では、天候がひとたび荒れると、想像もつかない程厳しい世界に変わる。真夏の日中でも最高気温が5度℃を下まわることもあり、雨や風が加わると、登山者のダメージは極めて大きい。雨で体が濡れると体温が奪われる。山での体温低下は致命的。荒天時の行動は危険だ」致命的ィーッ!? ヤッバーッ!!

 さらに、「落石、滑落、転倒、高度障害、疲労など登山には様々な危険がつきまとう」又々、エ”-ッ!! さらに、「山ではすべてのことが命にかかわってくることも忘れてはならない」。

 エ”-ッ!! エ”-ッ!! エ”-ッ!! で、以下次号。

2007-11-20 17:38:58投稿者 : 大野真澄
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